走り続けるために。考えよう帯状疱疹
各界のトップランナーがセルフマネジメントを語る
玉塚流ポジティブシンキング
運動で切り替え
提供:グラクソ・スミスクライン株式会社
走り続けるために。考えよう帯状疱疹
各界のトップランナーがセルフマネジメントを語る
スポーツやビジネスなど様々な分野で、長く先頭を走り続けるトップランナーたちはどんなセルフマネジメントを実践しているのだろう。そこには現役世代の大人たちがこれからも輝き続けるためのヒントがあるに違いない。ロッテホールディングス社長・玉塚元一氏が語る、いつまでも若々しい心身を保つセルフマネジメント術を参考にするとともに、50代から発症率が高まるという帯状疱疹(ほうしん)についても学んでみたい。
還暦を経て“心技体”が成長
経験を重ね充実した日々に
――普段どのように健康管理をされていますか。
毎朝6時半にはジムに行き、ビジネス系の動画を見ながら軽いジョギングなどの有酸素運動を40分。その後はストレッチと筋トレをしてサウナに入り、8時前には出社するのが習慣です。また、移動時はなるべく歩くことを心がけているので、走ることもできるビジネスシューズを履くようにしています。学生時代からラグビーをしてきた人間なので、体を動かすことがくせになっていますね。
健康管理ではメンタル面にも気を配っています。大きな声で笑い、元気に明るく過ごすように心がけ、頭の切り替えを大事にしています。社員にもよく言うのですが、“悩むモード”と“考えるモード”は全然違うんです。「どうしよう」と悩むだけではメンタルが不健康になりがちですが、「どうすれば解決するのか」「何が原因だったのか」と能動的に考えるモードに頭を切り替えることが重要です。そうすれば、おのずと先を見通して動けるようになり、解決に向けた道が見えてくると思います。それでもメンタルの疲れを感じたら、ジムで筋肉を思いきり使って運動し、ストレスレベルを下げています。
――玉塚社長は現在61歳ですが、学生時代と比べて心身に変化を感じることはありますか。
学生時代のように全速力で走ったり、ハードなジョギングをしたりすることはできなくなりましたが、“心技体”は当時よりも成長しました。39歳でユニクロの社長に就任して以降、ずっと社長業を務めてきました。様々な経験値を積んできたことで、どんな球が飛んできても対応できる力やストレス耐性がついてきましたね。経営はそういったスポーツ的要素もあると感じています。また、プロフェッショナルな方々と議論を重ねることで考えの幅が広がったこともあり、充実した日々を過ごせています。
――そうした心技体のバランスには、玉塚社長のルーツであるラグビー経験も生かされているのでしょうか。
そうですね。私のポジションはフランカーやナンバーエイトだったのですが、ラグビーは15人の選手全員が試合の流れの中でディフェンスになったりオフェンスになったりと、現場判断でマルチタスクが求められる激しいスポーツです。本当にきつい練習を経験したことで物おじすることはなくなり、慶応義塾大学4年の時に大学対抗戦で全勝優勝して「努力すれば巨象をも倒せる」ことを実体験できたことも、非常に大きかったですね。メンバー全員が常に動きながら、あらゆる局面に対応できることが求められるという意味では、ビジネスに通じるものがあります。
それにラグビーは、教育的な側面が大きいという良さがあります。規律を大事にするところやノーサイドの精神、“ワン・フォー・オール(一人はみんなのために)”などは組織にとって必要な考え方であり、企業経営にも相通ずるものがあります。私が理事長を務めるジャパンラグビーリーグワンの母体企業の方々も、まさにそういう部分でラグビーを応援しているという声が多いですね。
謙虚さと即実行の精神
ビジネスの成長への鍵に
――日ごろの健康管理やセルフマネジメントを、仕事にどう生かせばよいでしょうか。
やはり健全な心がないと健全な肉体につながらないので、心が出発点だと思います。ポジティブに自分の能力と可能性を信じて、定めた目標に向かってやってみよう、聞いてみよう、会いに行ってみようといったアクションを起こすことが非常に重要だと私は考えています。特に、ロッテHDの社長になってからは現場に赴くことに力を入れていて、これまで500人を超えるロッテグループの社員に直接ヒアリングを行ってきました。生産・商品開発・販売をはじめとした各部門で何が起きているのか、5年後・10年後・その先に向けて何が必要なのか――。現場の声を聞くことで、企業としてのあり方を考え、行動に移し続けています。
これまで様々な人と仕事をしてきましたが、重要な点に気づける感受性と、真摯に向き合おうとする謙虚さを持ち、アクションにつなげられる人は成長します。近年、私たちはスタートアップに投資していますが、謙虚に自己修正しながら学び、すぐにアクションするポジティブシンキングな若者が増えていると感じますし、私自身も彼らに接するたびにエネルギーをもらっています。
――経営者仲間と健康面の会話をすることはありますか。
60歳を過ぎて、病気や健康の話題が増えてきましたね。私の大学時代の同期の友人には医師が多く、スポーツ医学や脳外科、腹腔鏡手術のスペシャリストなどもいるため、不安なことがあると電話で相談できるので助けられています。
ポジティブに生きる秘訣
好奇心と学び続ける姿勢
――将来の健康リスクに備えて、どのように対処されていますか。
友人の医師のもとで定期的に人間ドックのほか、必要に応じて脳ドックや大腸検査などを受けています。年に1回程度を目安としていますが、1年間丸々空かないように、9カ月に1回ペースなどスケジュールを前倒しして調整しています。もちろんいろいろな感染症対策もしていますが、帯状疱疹も私くらいの年齢は発症する人が多いそうですね。帯状疱疹が水ぼうそうと同じウイルスが原因で起こることは知りませんでした。水ぼうそうになったことはないと思っていましたが、心配になって確認したところ4歳の時にかかっていました。ビジネスパーソンにありがちな疲労、ストレスも発症率を高める要因になるそうですね。医師と相談してみます。
――今後も生き生きと仕事を続けていくために、心がけたいことはありますか。
現在はロッテHDの社長を務めるとともに、経済同友会の副代表幹事やジャパンラグビーリーグワン理事長、千葉ロッテマリーンズオーナー代行などにも就いています。おかげさまで様々な人間関係を構築できていますし、多くの方々と真剣に議論し合える関係性がシナプスのようにつながり、いろいろな問題に対しての解決力が上がっているように感じています。
人間には、「好奇心」と「いつまでも学び続ける姿勢」が大事だと思います。今こうして健康であること、仕事に活発に取り組めていること自体に感謝し、70歳を過ぎたら自分自身の新たなビジネスを始めることを目標に、今後もいろいろなことを学びながら回遊魚のようにずっと止まらず、チャレンジし続けていこうと思っています。
知っておこう!「帯状疱疹」とは
帯状疱疹は、体の左右どちらかに生じる痛みやかゆみを伴う赤い発疹です。
帯状疱疹の原因は水ぼうそうと同じウイルスで、日本人の成人90%以上の体内に潜んでおり、加齢や疲労、ストレスで免疫機能が下がると、ウイルスが活性化して帯状疱疹を発症することがあります(※1)。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています(※2)。
帯状疱疹の初期症状は、皮膚の痛みや違和感・かゆみなどです。皮膚症状が現れると、ピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しくなる場合もあります。多くの場合は皮膚症状が治ると痛みは消えますが、神経が損傷されることで皮膚の症状が治った後も痛みが残ることも《帯状疱疹後神経痛(PHN=ピーエイチエヌ)》。目や耳や顔に症状が出ることもあり、仕事や日常生活に支障をきたす場合があります(※3)。
もし帯状疱疹を発症してしまった場合、皮膚科や内科などの医療機関を受診し、医師と相談の上でできるだけ早期に治療することが重要です。
帯状疱疹の予防には、栄養バランスに配慮した食事、散歩・ウオーキングなどの適度な運動、良質な睡眠、規則正しい生活習慣など、免疫機能を低下させないよう日ごろから体調管理を心がけることが大切です。
また、帯状疱疹を発症しないための選択肢のひとつとして、50歳以上の人は予防接種を受けることができます。予防接種は任意ですが、自治体によっては費用補助を実施しているところもあります。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。
疾患や治療・予防については医師とご相談ください。
※1 国立感染症研究所: 帯状疱疹ワクチン ファクトシート 2017年2月10日
※2 Shiraki K. et al.: Open Forum Infect Dis. 4(1), ofx007, 2017
※3 Patient-reported quality of life in patients suffering from acute herpes zoster
—a systematic review with meta-analysis - PMC (nih.gov)
NP-JP-NA-WCNT-240024 2024.05
2024年日経電子版広告特集より転載。記事・写真・イラストなどすべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。