【画像付き】帯状疱疹の初期症状とは?
体の片側に原因不明な痛みと共に発疹があらわれるなど、皮膚の痛みやかゆみが生じ、帯状疱疹の症状ではないかと心配な方。帯状疱疹は発疹や水ぶくれといった皮膚症状だけでなく、痛みやかゆみなどを感じることもあります。帯状疱疹は帯状疱疹後神経痛(PHN)[PHN(ピーエイチエヌ)]につながる可能性があるため、早めに皮膚科や内科で治療を進めることが大切です。
この記事では、帯状疱疹の初期症状や帯状疱疹が疑われる場合の受診先、治療方法について画像も交えてご紹介します。
01帯状疱疹の初期にあらわれる可能性のある症状
帯状疱疹の初期にあらわれる可能性のある症状は次のとおりです。
なお、帯状疱疹の症状は人によって異なるため、初期に上記のような症状があらわれない可能性もあります。
神経に沿った皮膚の痛みや違和感
帯状疱疹の初期症状として、右半身、左半身どちらかの神経に沿った皮膚の痛みや違和感、かゆみなどが挙げられます。神経の炎症が原因となり、皮膚に痛みを感じます。
皮膚の痛みの程度は人によって異なり、次のように表現されるのが一般的です。
・ピリピリ
・ズキズキ
・ジンジン
また、焼け付くような痛みと感じる人もいます。
発熱・リンパ節の腫れ
帯状疱疹の初期症状として発熱やリンパ節が腫れることもあります。発熱やリンパ節の腫れは、一般的に皮膚症状の前後にあらわれます。
初期症状があらわれるタイミング
帯状疱疹の初期症状があらわれるタイミングは人によって異なります。多くのケースにおいて、痛みやかゆみなどは、帯状疱疹の主な症状である皮膚症状があらわれる数日から1週間ほど前に生じます。しかし、人によっては皮膚症状と同じタイミングもしくは遅れて痛みやかゆみを感じる場合もあるでしょう。
02【画像で解説】初期症状の後の経過はどうなる?
帯状疱疹の初期症状が出ると発疹があらわれます。その後、水ぶくれのようになり治っていきます。発疹が出ると、症状の程度によっては痛みで眠れない場合もあるでしょう。皮膚の症状は3週間ほど続くのが一般的です。ここでは初期症状が出た後の経過について解説します。
発疹が出る
帯状疱疹による発疹があらわれるのは痛みや違和感、かゆみが出た場所です。次のような状態になったら、発疹の可能性があります。
・皮膚に少しの盛り上がりができる
・小さなぶつぶつがあらわれる
発疹は胸、背中、腹部といったように上半身にあらわれるのが一般的です。しかし、人によっては顔や目の周辺に発疹があらわれる場合もあります。また、腰やおしりといったように下半身に発疹が出るケースもあります。帯状疱疹の発疹は痛みを伴うため、仕事や日常生活に支障をきたす場合もあります。
水ぶくれを経て治っていく
発疹は徐々に小さな水ぶくれに変化していきます。水ぶくれは時間の経過とともに数が増えていき、新しいもの、古いものが混在します。その後、下の画像のように、水ぶくれが帯状に広がっていきます。
水ぶくれは膿を含むこともあります。水ぶくれや膿は1週間ほどで破れ、かさぶたになるのが一般的です。皮膚の症状は3週間ほどで治まるものの、色素が沈着してしまう、傷が残ってしまうというケースもあります。
03【画像で解説】発症箇所と症状
帯状疱疹の発症箇所は上半身に多く見られます。発症箇所と症状について解説します。
顔に発症した場合の症状
下の画像のように、帯状疱疹の症状が顔にあらわれる人もいます。
顔に発症する場合であっても、発疹や水ぶくれといった皮膚症状の前にかゆみや痛みを感じるのが一般的です。
顔の中でも、目の周辺に症状があらわれるケースは眼部帯状疱疹と呼ばれています。目に帯状疱疹を発症すると、結膜炎や角膜炎などが起こることがあります。
首に発症した場合の症状
首に帯状疱疹を発症した場合、首筋から肩にかけて痛みを感じるケースもあります。腕が上げられないといった運動麻痺の症状が出ることがあります。
腕に発症した場合の症状
腕に発症した場合、一般的に左右どちらかにあらわれます。これは帯状疱疹が左半身、右半身どちらかの神経に沿って発症するケースが多いためです。腕だけでなく、手や肩などに痛みやかゆみがあらわれた後に発疹や水ぶくれがあらわれます。
背中に発症した場合の症状
帯状疱疹は背中に症状があらわれることもあります。背中に帯状疱疹の症状があらわれた場合、自分では皮膚の変化に気付きにくいので注意が必要です。
04帯状疱疹の初期症状が疑われたときの対応方法
帯状疱疹の初期症状が疑われたとき、どのように対応すればよいのでしょうか。ここでは初期症状が疑われた際の対応について解説します。
早めに医療機関を受診するのがおすすめ
帯状疱疹の原因となるウイルスの増殖抑制には早期に治療を始めることが大切です。帯状疱疹の初期症状が疑われる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
帯状疱疹は何科を受診すればよい?
皮膚に痛みを伴う発疹や水ぶくれがあらわれた場合は皮膚科を受診しましょう。発疹や水ぶくれといった皮膚症状があらわれていない段階であれば内科も受診先として挙げられます。特に皮膚症状はないものの痛みが強いのであれば、ペインクリニックを受診するケースもあります。
帯状疱疹はどう治療する?
帯状疱疹は原因であるウイルスに対しての治療、痛みに対しての治療とで方法が異なります。
ウイルスに対しての治療で用いられるのが抗ウイルス薬です。抗ウイルス薬は症状があらわれてからなるべく早く治療を始めることが必要です。症状が軽いのであれば飲み薬の服用で効果が期待できます。症状が重い場合は入院して抗ウイルス薬を点滴することもあります。
05帯状疱疹の初期症状が出たら乳幼児との接触に注意
帯状疱疹の初期症状があらわれたら乳幼児との接触には注意が必要です。
帯状疱疹は体の中に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症します。水ぼうそうになった経験がある人であれば、帯状疱疹のウイルスをうつしてしまうことはありません。しかし、水ぼうそうにかかったことがない人や水ぼうそうの予防接種をしていない人にはウイルスをうつしてしまい、水ぼうそうとして発症させてしまう可能性があります。そのため、水ぼうそうにかかっていないもしくは水ぼうそうのワクチンを接種していない乳幼児との接触には注意しましょう。
家族に乳幼児がいて接触する機会があるといった人は、感染リスクについて医師に相談してみましょう。
06帯状疱疹の初期症状を放置せずにすぐ治療しよう!
帯状疱疹が疑われる場合は早めの治療が大切です。そのため、放置せずに速やかに医療機関を受診しましょう。
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