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帯状疱疹の後遺症

【編集協力】 愛知医科大学 皮膚科学講座 教授 渡辺 大輔 先生

ここでは、帯状疱疹の合併症の中でもっとも頻度の高い、帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌ[PHN(ピーエイチエヌ)]という後遺症について、その原因や症状、さらにどのような人がなりやすいのかなどを説明します。また、その他の注意すべき後遺症や合併症についても紹介します。

よくある後遺症:帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌ[PHN(ピーエイチエヌ)]

帯状疱疹の合併症の中でもっとも頻度の高い後遺症に、皮膚症状が治った後も痛みが残る、帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌ[PHN(ピーエイチエヌ)]があります。PHNの痛みは多彩で、「焼けるような」「締め付けるような」持続性の痛みや、「ズキンズキンとする」疼くような痛み、そして、軽い接触だけでも痛む「アロディニア」とよばれる痛みなどが混在しています。睡眠や日常生活に支障をきたすこともあります。

帯状疱疹後神経痛の原因

帯状疱疹は、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下すると、背骨に近い神経に症状を出さない状態で潜んでいたウイルスが再び目覚めることにより発症します。帯状疱疹の痛みは主に皮膚や神経が炎症を起こして生じる痛みですが、帯状疱疹後神経痛(PHN)は皮疹が治った後に起こり、神経自体への障害によって生じる痛みと考えられています。PHNの特徴的な皮膚感覚の異常とされるアロディニアは、本来は痛みの刺激とはならないような軽い接触によって痛みが生じるもので、皮膚に存在する痛みを感じる部分の刺激性が増しているなどの変化が起きていると考えられています。

帯状疱疹後神経痛の症状

帯状疱疹後神経痛(PHN)の症状や程度は人によって異なりますが、「焼けるような」「ズキンズキンとする」「刺すような」「電気が走るような」「鋭く引き裂くような」痛みが多いとされています。皮膚感覚の異常がみられることもあり、ほとんどの場合、痛みのある皮膚の感覚は鈍くなります。睡眠や日常生活に支障をきたす場合もあります。また、軽く触れただけで痛みを感じるアロディニアが起こることもあり、「シャツが擦れて痛い」「痛くて顔が洗えない」などの日常生活への影響が出ることがあります。

帯状疱疹後神経痛になりやすい人

50歳以上の帯状疱疹罹患者は、帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行しやすく、加齢とともに移行率は高まることから、高齢者ほどPHNになりやすいと考えられています1)。また、帯状疱疹を発症したときに皮膚の症状が重かったり、痛みがひどかったり、皮膚症状が現れる前から痛みがみられたりする場合や、免疫機能が低下する疾患を持つ人はPHNになりやすいとされています2)。このような場合、感覚異常の程度は強く、広範囲に及び、アロディニアによる痛みも激しくなる傾向がみられます。

1)稲田 英一 責任編集:帯状疱疹Up-to-Date. p50-51, 診断と治療社. 2012

2)Whitley RJ, et al.: J Infect Dis. 165: 450-455

その他の合併症

帯状疱疹の合併症の中でもっとも頻度の高い帯状疱疹後神経痛(PHN)の他にも、帯状疱疹の発症部位によって特徴的な合併症が生じることがあります。帯状疱疹発症初期に鼻の周囲に皮膚症状がみられた場合には、高頻度で目の症状を伴う合併症が生じます。角膜炎や結膜炎、ぶどう膜炎などがみられることがあり、視力低下や失明に至ることもあります。顔面神経麻痺と耳の帯状疱疹を特徴とする「ラムゼイ・ハント症候群」とよばれる合併症が引き起こされると、めまいや耳鳴り、難聴などを生じることも少なくありません。

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